結婚記念日

唐突ですが、明後日は結婚記念日です。 正確には、結婚式を挙げた日が去年の9月18日です。 だからと言って何か特別なことがあるわけでもありません。毎日のうちの、ある1日以上でも以下でもありません。9月18日も、他の日と同じ、大事な1日です。 た…

屋根裏部屋

気がつくと屋根裏部屋にいた。天井が斜めなので、きっとそうなんだろう。 この部屋に来る前、どこで何をしていたのか全く思い出せない。思い出して何かしたい、納得したいことも特になかったので、この部屋にいることを受け入れていた。 窓は外側に開いてお…

列車

定期的に刻むリズムに合わせて、座席が揺れる。 車内は過剰に明るい蛍光灯で照らされ、時折弱々しく消えそうになっていることが、自分の視界に入ってくる光の量でわかる。 窓はない。 ぼくたちは作業台の前に座っている。一つの台に4人座り、手は膝か腿の上…

役所にて。

太陽が人間を刺す季節、私は区役所への道ながら止めどない汗を下着に吸わせて歩いている。 さっき地下鉄であった男はどうなっただろう。 尻を触られたと思って、腕を掴み大声をあげた。電車の乗客が一斉にこちらを向く様は、ほのかに私を紅潮させた。 不快感…

読書って人生の役に立つんですか?

はじめに 金曜日の昼休み、明日から休日ということに既に仕事に手がつかなくなっているところに、こんなニュースが。 「読書って人生の役に立つんですか?」大学生の疑問に賛否両論!……その答えを、ビジネス界の重鎮が語る #SmartNews https://t.co/9qsEmEwC…

酔っ払いと猫と街灯と。

いくつかの小さな反乱の後、ごつごつとした床から体をゆっくりと起こす。 自分が寝ていたことは、もう少ししてから気がついた。その前に飲みすぎたことにも気がついていた。 老人がこちらに話しかけるが、何を言っているのかわからない。なんとか唇の動きを…

小説を読む楽しさ

はじめに 私はこのブログで、読んだ小説の感想とか、読みかけの小説のメモとかを、思いつくままつらつらと書いているのですが、時々「読書ってなんか意味あんのかなあ?」なんてことを思ったりします。 妻はまったく本を読まないのですが、時々「そんな小さ…

「くまのプーさん エチケットブック」から考える、「価値があること」について

妻のエステ中、ショッピングモールの中にある書店で、あてもなくぶらぶらと眺めていると、すごいタイトルの本が飛び込んできました。 その名も、「くまのプーさん エチケットブック」 クマのプーさんエチケット・ブック (ちくま文庫)作者: A.A.ミルン,E.H.シ…

「コンビニ人間」と「MADMAX怒りのデス・ロード」

遅ればせながら、2016年の芥川賞受賞作「コンビニ人間」を読みました。 一気に読み終わって、とっても面白かったんですけど、 「どっかできいた(見た)ことあるなぁ〜」 という感覚が抜けず、悶々としながらアマゾンプライムでなんか暇つぶしになる映画ない…

今月の読みたい本 2017年7月

「BUTTER」柚木麻子 BUTTER作者: 柚木麻子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 獄中から溶け出す女の欲望が、すべてを搦め捕っていく――。 男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕され…