結婚記念日

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唐突ですが、明後日は結婚記念日です。

正確には、結婚式を挙げた日が去年の9月18日です。

だからと言って何か特別なことがあるわけでもありません。毎日のうちの、ある1日以上でも以下でもありません。9月18日も、他の日と同じ、大事な1日です。

ただ何もしないのは味気ないと思い、今月に入ってから妻と何をしようか考えていました。

最初は金沢の温泉に行こうとなりました。でも、9月に温泉ってちょっと暑くない?となりました。

一昨年の12月、妻と城崎に行ったことがあります。熱めの温泉に温められた身体を、冷たい夜風が撫でる、あの心地よさは今年も冬にとっておこうとなったのです。

あれやこれやと探していたのですが、なかなかコレだ!というものはみつかりません。私たちは車を持っていないので、いいなぁと思う場所は限られてしまいます。

そこで、近所にあって、お値段のはるホテルなんかに泊まっちゃおうとなりました。

遠出する旅費を、宿泊費に充てようという魂胆です。

神戸に住んでいるので、高級なホテルは割とたくさんあります。

ただベイエリアは、休日によく近くのショッピングモールに買い物に行ったり、レストランで食事をしたりしているので、あまり特別な感じはありません。

ホテルのサイトに掲載されている写真を見ても、基本的には月に一回は見る風景の、ちょっと視点が高いものです。

やっと見つけたホテルは、あの有名な北野ホテル。

www.kobe-kitanohotel.co.jp

思い切って、プレジデンシャルツインなる部屋を予約しました。プレジデンシャルの意味は分かりませんが、一人一泊およそ3万円です。

日頃安い八百屋と魚屋で食費を削ることに邁進している私たちは、久しぶりの贅沢に心躍らせていました。

ふかふかのベッド、弾ける草花、舌が踊るような料理。先週から、毎晩楽しみやな〜と寝床できゃっきゃしてました。

しかし台風。

雨風吹き荒ぶ中、近くの高級ホテルにずぶ濡れになって何をしに行くんだと、私たちは急に冷めてしまいました。

水曜のうちに泣く泣くキャンセルし、おかげで明日と明後日は何の予定もありません。

今は、元町にエステに来た妻についてきて、暇なので近くのブックオフ小林秀雄の考えるヒントを300円ほどで買って、スタバでホットコーヒーをすすりながら、それにも飽きてこうやってブログを書いているわけです。

そういえば、去年の9月18日も台風でした。

テルテル坊主を一人一つずつ作って、雨降りませんように!と祈りながら寝床について、起きたら雨でした。

1週間前の天気予報では直撃でしたが、テルテル坊主のおかげかどうか、直撃だけは避けました。雨でしたけど。

結果、当日外で予定してたバルーンリリースはキャンセル、フラワーシャワーは化粧天井の下で、ブーケトスはロビーですることに。

でも楽しかったなあ。

式を挙げる前までは、正直結婚式にメリットを感じていませんでした。

高額な費用を支払ってまで人様にキスを見せて、信じてもいない神に対して愛を誓い、一人一万円近い高級な食事を職場の上司と両親が同席して食べるのか。

色々腑に落ちないことがあったものの、妻のウェディングドレスを着たい気持ちは無視できず、挙式をすることにしました。

準備は3,4か月ほどかかりました。招待状のあて名を書いたり、昔の写真を整理したり・・・

そのうち、私はいろんな人に支えられながら生きてきたんだなあと、月並みなことを思うようになりました。

そして迎えた当日は雨でしたが、会社の同僚、大学の同期、親戚などいろんな人がいました。それだけでうれしく、幸せに思えたのです。

「ここにいてもいいんだ、ここにいるべきなんだ」と思える瞬間が、幸福なのかもしれません。

それはイイね!の数が多ければ多いほど膨れ上がる安っぽい承認欲求なんかではなく、自発的な感情で、何の見返りもなく、ただひたすら与え続けるようなものだと感じました。

ちなみに当日台風だったくだりからここまでは、日をまたいでお昼ご飯を食べて、特売の日に買った冷凍食品のハンバーグをつまみに、発泡酒を飲みながら書いてます。

台風が来てなければ、さっきお昼前に立ち寄った魚屋さんで刺身用のぶりを大量に買うこともなく、お昼に明太子パスタソースにゆでたパスタを和えただけのランチになることもなく、オシャレに北野散歩をしてたのでしょう。

異人館とか立ち寄っちゃったり、一口で終わるやんけと突っ込みたくなりようなパスタに(まずスマホで写真をとってから)舌鼓を打ち、アジア圏から来たのであろう観光客のバスに手を振りながら、ホテルでまったりしたのでしょう。

いま妻は3人掛けのソファで寝息を立てています。

ここまで書いてたらビールもあと少しに、ハンバーグも5つあったのにあと一つしかありません。

でもこれでいいんです。私たちはここに存在していいんだし、存在していなくちゃいけない。

妻にタオルケットをかけ、洗い物をすまし、ディスプレイに向かい合って、この幸せを少しでも書き留めようとしているのです。

そんなこんなでハンバーグがなくなってしまいました。ビールもあと一口。

コンビニまで買いに行こうかな。

ああ、眠たくなってきたなあ。